台風21号に遭遇して

 神仏霊場会発足10年の今年、未曾有の台風に遭遇しました。
 いずれの社寺様におかれましても先人より受け継がれて来た文化財や、境内の諸処に大小の損害を受けられたことでありました。真剣に各々霊場をおまもりしてきたものにとっては心身にも痛手を蒙ったと言えましょう。

 ことに破損した建物に出合い「神様に、仏さまに申し訳ない。」そのような思いでありましょう。さらに境内樹木も霊場を荘厳したものでありました。倒木などその命を失ったことは言葉にならないものであります。

 霊場会の皆様、自然の冥護を願いながら内外の皆様とともに一日も早く復興整備に取りかかり新たな気持で巡拝の方々をお迎えし、心の支えと励みとなることが神仏に仕え霊場会を支える道と考えます。

 また、巡拝者の皆さまにおかれましても、各参加社寺における復旧復興の最中、ご不便をおかけする場面もあるかと思いますが、事情ご推察の上ご協力を賜れば幸いでございます。
 霊場会各位、巡拝者の皆さまのご安全を心より祈念申し上げます。

平成30年9月6日
 神仏霊場会会長 聖護院門跡門主 宮城 泰年

神仏霊場会への誘い

 神仏霊場会150の寺社巡拝を満行された方が1000人を超え、次なる千人を目指して歩み始めております。
 我が国は古代より自然豊かな国土であり、人々は自然の中に霊性を観じていたと言われます。「八百万(やおよろず)の神」と云い「山川草木悉有佛性」と称え、自他共存の信仰の基でありました。
 寺院の環境も神社のたたずまいも自然と共存する世界を持っているなればこそ、人為的に神仏信仰が別けられた明治以後も、神仏は地理的にも人の心にも分離した存在ではなかったのでした。
 また機構や組織が別けられても、戦争や大きな災害を経験しても、神と仏に寄せる思いは途絶えず別けられずに、生活習慣に、心の底辺に根付いてきました。それは理屈を超えた心の世界だからでしょう。

 10年前に神社界・仏教界双方から我が国固有の信仰の姿、心の世界を現代に生かそうと、近畿地方150の社寺が結集し「神仏霊場会」が発足したのでした。
 その歩みは本会HPにみられる如くですが、さらに多くの方々に霊場の持つ信仰と伝統の歴史的産物を紹介したく、シンポジウム或は講演会にも取り組むべく意図しております。
 近代文明の発達は、自然の恵み、多様な世界、自然界に宿る畏怖すべき霊性をもコントロールできるかのような誤りを犯しているとも言えます。
 自然と共存の聖地や霊場といわれる寺社を巡り、自他平等の祈りを捧げ生かされている穏やかな世界を皆で確かめようではありませんか。 
 皆様が巡拝や参加によって結縁されることをお待ちしております。

神仏霊場会会長 聖護院門跡門主 宮城 泰年

伊勢は「常世の国」。緑豊かな島路山、神路山の麓に広がる神域。人は宇治橋をわたり神々の聖なる地へ入る。遙かな太古より流れ続ける清らかな五十鈴川で心身を清め、鬱蒼と茂った杉木立の並ぶ参道を砂利を踏みしめて進む。伊勢の神宮は、二十年ごとに式年遷宮が執り行われ、森厳な社殿の庭前では古儀による数々の祭祀が厳かに営まれる。江戸時代、広く崇敬を集めた「お伊勢参り」は、神仏同座の霊場巡拝のモデルである。


神仏霊場会 御朱印帳(授与価:1,500円)

授与価(1冊):1,500円
送料:510円(2冊毎)となっております。
お支払いにつきましてはご請求書を同封しておりますので、到着後お支払いの程お願い申し上げます。